好きな人の忘れ方








「まあ、落ち着け」

「っ!?」





いつの間に、動いたのか目の前にどあっぷの啓太郎










「っ?!」

「おい、あぶねぇ」







ベットから飛び跳ねるように降りて、突き抜けるんじゃないってくらいの勢いで壁に張り付いた私を慌てて止めようとするその声は間違いなく啓太郎で









「な、何っ?!どうなってんの?!」


「うん、そうだな。まあ、落ち着け」


「何?!何なのっ!?夢っ?!何っ!?」

「・・・・だから」








「あんた何っ!?」

「・・・・・・」







寝起きに二日酔い

頭が痛いうえに気持ちも悪い



そんな状態で仕事の電話が掛かってきてもパニックになるのに








目の前に、



死んだ彼氏が現れて普通で居られる訳がない













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