好きな人の忘れ方
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
ピピピピピピピピピピ
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
「・・・・・・」
「止めないと近所迷惑だ」
ピピピ・・・
「・・・・・・」
何をしたのか、したっていうかただ、目覚ましに視線をやっただけぴたりと止まった目覚まし
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「どうやって・・・・」
「いや、いくら何でも魔法使いじゃないんだけど俺」
「だって・・」
「頭の中でしゃべっても返事しねぇって言っただろ」
「・・・・・めんどいから、いいや」
「・・・・・・」
細かい事を言い出したら切りがない
現に、啓太郎が私の目の前に居る事がまずおかしいんだから
止まった目覚ましを完全にリセットしてから、今度こそベットから出た
「・・・・・どこ、行ってたの」
「・・・・・・」
「ずっと居るんじゃなかったっけ?」
「七日だけ。な」
「・・・・・・」
そういう‘ずっと’って意味じゃなかったんだけどな
あっさりと、言われてどこかちくっと胸が痛んだ