好きな人の忘れ方
3年後
ピピピピピピピピピピ!!!!!!
「・・・・・・・っ」
ピピピピピピッ!
ガシャン
「あー・・・・・あたまがー・・・・」
痛い・・・・
毎日、毎日、同じ音しか出さずに私を起こしてくれる目覚ましには感謝はしてる
けど、どうしてこう、不快なんだ
この音・・・・
「・・・・・私が選んだんじゃないかコレ」
ぼんやりとした意識で枕元にある目覚ましを元の位置に置く
この部屋には似つかわしくないブルーの時計
完全にストップさせて、次に手に取ったのは携帯
時代は、次世代携帯とかタッチパネルとかで騒いでるのにも関わらず、私の携帯は何代も前の古いモデル
友達や後輩は古いってバカにするけど
使いやすいんだから仕方ない
時刻は7:10
「・・・・・・今日は、休みだっての」
セットを解除し忘れた昨夜の自分へ抗議した所で意味もない