アルバ…
「これ。」

スッと手をとられた。

次に私が手を見ると…

「綺麗な指輪…」

そこには、小さな石が輝くシンプルな指輪。

ハッ!

「これ高かったんじゃない!?」

慌てている私を見て和真は笑っている。

「安物だよ。それは硝子だし…」

急に黙り込むあなた。


「い、いつか…け、けっこ……んしゅるときに…本物あげるよ。」


すごく小さな声。しかもかんでるし。笑

でも、そんなあなたが好き。


「うん。期待してるよ!」

私は付き合ってから初めて、自分からあなたを抱き締めた。


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