Knock out!
立てるようになった私は、きっと小松くんを睨む。
「あなたの思うつぼには、させない。」
小松くんは私を数秒見つめて、ニヤッと笑った。
「どうかな?」
く、くっやしー!!
絶対ひと泡ふかせてやる!!
私は生徒会室から飛び出した。
ドアをばんっ!!と閉める。
二つくくりをぶっきらぼうに外すと、髪が何本か抜けた。
痛みを忘れて、ふつふつとわきあがる怒りにこぶしを震わせた。
そのままどかどかと歩きながら、教室へ戻った。