Knock out!
「俺の名は小松稜-コマツリョウ-。覚えとけ。」
……………………………
「何かある奴はいるか?」
ぶちり。
私の中で、何かが切れた。
止めなければ。
止めなければ。
そう、わかってはいるのだけれど。
私は
自己抑制ができなくなってしまった。
私は、立ち上がった。
「何だ?意見か?」
「私は…
あなたの学校改革にはいくらか興味を覚えた。
けど…………
けど、クラスの皆をそんな風に侮辱することは
許さない。」
「何?」
小松くんは明らかに不機嫌そうだった。
そりゃそうよね。
「そりゃ、私たちは勉強ばかりして、外見に問題もあったかもしれない。
けど、そんなの好きで気をつけてなかったわけじゃないだろうし、この中には気をつけてる人だっている。
そんな人たちを勝手に醜いと決めつけて…
転校してきたばっかのくせに……
みんなのこと何にも知らないくせに………
ほざくな。ガキが。」
言ってしまった……
あとで後悔しても遅い。
ごめんなさい…。