Knock out!









「俺の名は小松稜-コマツリョウ-。覚えとけ。」




……………………………





「何かある奴はいるか?」





ぶちり。





私の中で、何かが切れた。





止めなければ。






止めなければ。






そう、わかってはいるのだけれど。








私は



自己抑制ができなくなってしまった。










私は、立ち上がった。



「何だ?意見か?」




「私は…




あなたの学校改革にはいくらか興味を覚えた。



けど…………






けど、クラスの皆をそんな風に侮辱することは



許さない。」








「何?」





小松くんは明らかに不機嫌そうだった。


そりゃそうよね。





「そりゃ、私たちは勉強ばかりして、外見に問題もあったかもしれない。
けど、そんなの好きで気をつけてなかったわけじゃないだろうし、この中には気をつけてる人だっている。
そんな人たちを勝手に醜いと決めつけて…



転校してきたばっかのくせに……

みんなのこと何にも知らないくせに………




ほざくな。ガキが。」







言ってしまった……




あとで後悔しても遅い。

ごめんなさい…。



< 6 / 20 >

この作品をシェア

pagetop