チョコレートな彼
苺のキス
放課後、どうしたらいいかソワソワしていると、司が一緒に来て~と七海を誘った。

焦って出た七海は、チョコレートを持たないでついていった。

とんでもない緊張感で、泣き出しそうなくらいだった。

校庭と体育館の間にちょっとした人目につかない場所がある。

司はそこに七海を連れて行った。

今日は教師の会議があるらしく、一斉下校日。

校内が少しずつ静かになっていくのがわかる。

「七海、誕生日おめでとう!俺の彼女になってくれないか?」

えっいきなり?

「これ約束の誕生日プレゼント。気に入ってもらえると嬉しいんだけどな~」

「あけていい?」

「いいよ!」
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