甘い誘惑
「その辺適当に座ってて」
飲み物を取ってくるからと、先輩は部屋を出た。
当たり前のようにすぐ部屋に来ちゃったけど…
どうなんだろう…
このままお茶飲んで終わり、なわけないよね…??
なんか先輩、こういうこと慣れてそうだし…
別に特別なことじゃないんだろうな…
って、それよりも!!
私には優がいるのに…
「お待たせー」
先輩はのんきにお茶を二つ入れたグラスを持って現れた。
私は反射的に、背筋をピンと伸ばした。
「…えっ」
お茶を置いた先輩の手が、すぐに私の肩に触れた。