甘い誘惑


「その辺適当に座ってて」


飲み物を取ってくるからと、先輩は部屋を出た。


当たり前のようにすぐ部屋に来ちゃったけど…



どうなんだろう…


このままお茶飲んで終わり、なわけないよね…??



なんか先輩、こういうこと慣れてそうだし…



別に特別なことじゃないんだろうな…



って、それよりも!!


私には優がいるのに…




「お待たせー」




先輩はのんきにお茶を二つ入れたグラスを持って現れた。



私は反射的に、背筋をピンと伸ばした。




「…えっ」




お茶を置いた先輩の手が、すぐに私の肩に触れた。




< 13 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop