甘い誘惑


キスをしている最中の彼と、目が合った。


ばっちりと交わる視線。


ちらっとのはずが、じっくりになってしまった。


なんでだろう…


彼から目が、逸らせない。



「ちょっと…どうしたのよ、雅博??」



…うわっ!!

まずいっ!!


私は、彼女の声でようやく我にかえった。



何立ち尽くしちゃってるんだろ、私…



これじゃ完璧空気読めない人じゃん!!



早く帰ろう!!



私が一歩足を踏み出したとき…



「ちょっと待てよ」




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