最低な恋人
プロローグ
「好きだよ、由奈のこと。」
彼に初めて告白されたのは、中2のときだった。
「私も好きだよ。
だって大切な『幼なじみ』だもん。」
彼の好きがそんな意味じゃないことぐらいわかってた。
けど、私には今の関係が心地よくて。
変わってしまうのが怖かった。
「そうだよな。
幼なじみ・・・だもんな!」
無理に明るくふるまう彼の姿は痛々しくて。
それでも私は、
「これからもずっと、
一番の親友だよ。」
そう言って、彼の気持ちに
封をした。
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