最低な恋人
第ニ章
放心状態のまま家に帰って、
冷静になってから気付いたのは
彼が何者なのか私はまったく知らないし、彼は私の弱味を握っていて逆らえないという事実。
名前も正体も分からないうさぎ系男子改め、猫被り系男子に
今の生活を壊されるんじゃないかと、不安でたまらなくなる。
取り敢えず、明日またあそこにいくしかない。
結局それ以外の良い考えなんて思いつかず、重い頭を抱えながらベッドになだれこんだ。