アゲイン
君と出会う夏
プール清掃
高1・夏〜
『各学年委員長+副委員長放課後中庭集合』
「…は。今日プール清掃」
夏休みが近づき、みんな浮き足立って居る頃。
無理矢理押し付けられた委員長の仕事に終われている
あたし、三谷あい。
今日の仕事を見ようと覗いた掲示板を見て立ち尽くす。
……しかも
『+副委員長』
基本的に仕事がないにも関わらず内申書に書かれるという
実に楽な役職の「副委員長」は
基本的にだらしない!感じの男子が率先してやるのだ。
今期は、あたしの中で「顔だけ」な印象の古瀬…りゅうき?だったかな。
ぜっったい「めんどい。無理。」って帰るに決まってる!
確か彼女いるしわざわざこんなんやってくわけがない。
教室に戻り、声を掛けようか一瞬迷ったけど、やめた。
肩を叩こうとする手を即座に引っ込める。
言う前に、断られる虚しさが勝った自分をなぐさめたいよ。
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