掲示板のすみっこで


『やっほー、キララだよーん!みんな元気かなぁー?』

そこへ入ってきたのはキララ。普段からとはいえ妙なテンションの高さに一瞬、目を丸くする


『お、どうしたどうした?』

『はは、嬉しそうだね。何か良いことあったの?』

二人も察したみたいで興味を示す

『よくぞ聞いてくれました!ちょーっと、学校で嬉しいことがあってねぇ。聞きたい?聞きたい?』

更にテンションは上がり、発した内容とは異なって”言いたい”のが丸わかり

そのわかりやすさに笑ってしまった

『何だろう、聞きたいな』

それを敢えて『言いたいんだろ』なんて指摘しないで乗っかるのが優しさのはず


『あれか、美人な保健室の先生に何か食べ物貰って「あーん」てしてもらえたのか!それは羨ましい!』

『それは違うんじゃないかな…』

妄想で盛り上がる黒翼にルナが困惑する。俺も賛同しかけたが、

『ご名答!』

予想に反したキララの返答に打ち込む手を止めた

ルナも食いつく


『え、キララ、ほんとなの?』

『うーん、まぁ、厳密に言うと完全正解ではないけどね。先生絡みは合ってるから』

『それってどういうこと?』


先生関連で嬉しいことと言えば褒められたとかかな。でもただ褒められたってくらいじゃなさそう


『今日、部活で朝ミーティング、午後から練習だったの。で、顧問じゃないんだけど、たまたま学校にいた先生に、朝「頑張れ」って、部活終わりにも「お疲れ様」って頭撫でてもらっちゃったー!』

うっきゃきゃーとはしゃぐのを伝えようと絵文字満載で書き込まれる

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