掲示板のすみっこで


『…って思うんだけど、どうかな』

『どうなんだろ……どっちにしてもあれかな。黒翼は私のこと恨んでるよね。ちゃんと話聞かなかったし、無理矢理話しさせるはめになっちゃったって……

もう、チャットで会わない方がいいかな』

『うーん…」

黒翼はどう思ってるのか。これは妄想の範疇を越えた精神の問題。解りかねる。でも、多分、俺の考える彼なら


『さっきの話、直接聞いたわけじゃないからなんとも言えないけど、黒翼はルナとまたいつも通り話したいんじゃないかな』


キララは思っていることを包み隠さない。黒翼が打ち明けたのは、そういう面も含んでいたからだと思う

キララだから、だからだよ


『キララは黒翼が女の子好きじゃないって知ってどう?だったら、これからも接していくのは無理って思う?』

『そんなことないよ。最初は変な一面があるから面白いなってなったけど、話していくうちにそれが黒翼だからなんだって気づいた

黒翼が私のことを避けるならしかたないけど、私からどうこう言うことはないよ』


これなら大丈夫。うん、これだよ


『そっか。今夜はそっとしておいて、朝でなくてもいいから時間を置いてメールしてみたらどうかな?』



信頼しているから話そうとした黒翼。ちゃんと聞いてもらえなくてどう思ったかわからないけど、話し合ったら、二人なら大丈夫な気がする


『ありがとう。メールしてみるね。あの、けんに一つお願いしていいかな?』


一安心して固くなってた体を解す。でも続く文字にまたすぐにネットへ繋げた



『さっきまで暇人トピでルナと話してたの。よかったら行ってもらえないかな』


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