掲示板のすみっこで



『どうしたの?眠れない?』

『ルナがまだここにいるって、キララからメールがあって』

さっきの会話があるから一連の流れは理解できたんだろう

『じゃあ、キララちゃんと送れたんだね』

ホッとしたような口振り。黒翼はキララが話をつけてくれる。俺の話はルナが聞いてくれた。でも、ルナはまだだから

『俺に聞いてほしいことはない?』

全部はやっぱり言いづらくて迷うところがあるのはわかる、けど


『4時になったら会話は一掃される』


今は夜中2時少し前


『ここは掲示板のすみっこだからほとんど人は来ない』


コメント数が異常に伸びているところは目立った場所。ここじゃない


『何でもいいから、ルナの話をしてよ』


聞きたいから、いつも聞き役に徹している、君の本音を


『俺が眠れるまで話し相手になってくれない?』


ねぇ、ダメかな


俺はあの時にしてもらったみたいに、力にはなれない?


内心諦めかけてた。いくら何でも無理矢理すぎる。こんなにまで無理強いすることではないから


でも、何処かで期待してた


『ダメじゃないよ。話聞いてくれる?』


俺でも頼りにしてくれるんじゃないかって



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