幸せはどこにある?
3、青春と煙草

・青春の持つエネルギーは、傷つく事を怖れているようでは、何事も成しえない。
by田宮虎彦(1911-88:小説家)



煙草の紫煙をくゆらせながら階下を見る。

下校中の学生が坂をのぼってゆく。

私の吐き出した紫煙はただ、空気を汚す汚染物でしかない。

しかし、その紫煙越しに見える彼らはとても輝いて見えるんだ。

白いシャツに、ベージュのスカートやズボン…

統一された彼等を見て、私は羨ましいと感じる。


青春時代真っ盛りの彼らは、その存在だけでまぶしいのだ。

肺いっぱいに主流煙を吸い込んで、

吐き出す行為で大人になったと感じても、

それは煙草の味と同じで苦い思い出を作るだけ。


青春時代は、本人達が思っているよりはるかに短く尊いものだ。

考える時間がもったいない。

考えるより先に思うがままに行動してしまえ!!

失敗しても、挫折しても、思うようにできなくても…

行動した分強くなっているから。

考えるのは、青春時代を終えてからでいいんだ。

今はがむしゃらに、我を忘れるな!!

こんな大人になりたく無ければ、行動するんだ。


今しかできない事をやって欲しいと願う。

妬むのは、簡単だ。

妬まれるような素晴らしい青春を見つけてください。


これは、願い。

今を生きる私の後輩達への願い。

学校の点数が全てじゃない。

強い心が必要だから。



キラキラ眩しい青春時代を送ってほしいと心から願う。

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