わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
となりあって座ったものの、特に話すこともなく、ただぼんやりと外を眺めていると、再び晃司くんの方から話しかけてきた。
「あのさ、今日、数学の教科書に面白い絵描いてたよね。見せてくれる・・・?」
「うん、いいけど・・・。」
わたしはカバンから数学の教科書を取り出し、ページを開いた。
そこに描かれていたのは、数学の先生の顔だ。
濃い髭と眉毛が印象的な男の先生なので、そこを強調して描いてみた。
教科書を覗き込んだ晃司くんは、ふふっと笑い出した。
「変かな?」
わたしが心配そうにたずねると、晃司くんは笑いながらこう言った。
「そうじゃなくて・・・、あまりに似てるから・・・。」
「あのさ、今日、数学の教科書に面白い絵描いてたよね。見せてくれる・・・?」
「うん、いいけど・・・。」
わたしはカバンから数学の教科書を取り出し、ページを開いた。
そこに描かれていたのは、数学の先生の顔だ。
濃い髭と眉毛が印象的な男の先生なので、そこを強調して描いてみた。
教科書を覗き込んだ晃司くんは、ふふっと笑い出した。
「変かな?」
わたしが心配そうにたずねると、晃司くんは笑いながらこう言った。
「そうじゃなくて・・・、あまりに似てるから・・・。」