わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
わたしも晃司くんにつられて笑い出した。


笑いって伝染するのかな。


笑ったことで、緊張感が取れて、わたしたちの間は打ち解けた雰囲気になっていた。




それからわたしたちは、時々一緒に帰るようになった。


わたしたちは降りるバス停まで同じだった。



でも二人で一緒にいるところを友達に見られるのは、何となく恥ずかしかったので、友達が帰る時間とバスの時間帯をずらした。




バスで一緒に帰るうちに、わたしたちは互いによくしゃべるようになった。


学校のこと、家のこと、友達のこと、趣味のこと、好きなドラマやマンガのことなど、色んな話をした。


わたしたちの心は、そうしてゆっくりと近付いていったのだ。



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