わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
冬休みの近付く12月。


クリスマスはもうすぐだ。


街はクリスマスのイルミネーションに彩られている。


いつものように二人でバスから降り、さよならを言おうとしたときだった。


ふいに晃司くんがわたしにこう言った。




「ちょっと、話したいことがあるんだけど・・・。こっち来てくれる?」


「うん、いいよ。」

 わたしはうなずいた。




話したいことって何だろう・・・?


そう思いながら晃司くんに連れられて、わたしは大きな建物の裏にある人通りの少ない広場にやってきた。


ところどころにぽつぽつと立つ木々には、イルミネーションが輝いている。



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