わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
晃司くんはわたしと向き合うと、真剣な顔でわたしを見つめた。


「望月さん、大好きです。おれと付き合って下さい。」



わたしは突然のことに、呆然とした。


もちろん心の準備なんて、まったくできてなかった。


恋愛経験豊富な女の子なら、晃司くんの雰囲気を見ていれば、何となく察知できたかもしれないけれど、わたしは今まで告白なんてされたことがなかったから。



声を出すこともできず、わたしはただ晃司くんの顔を見ていることしかできなかった。




「やっぱり・・・、だめかな・・・。」

しばらくして晃司くんが残念そうな顔をして言った。

「おれなんか・・・、望月さんは好きじゃないよな・・・。ごめん、こんなこと言って・・・。」



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