わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
「由衣ちゃん、キスしてほしいな・・・。」

晃司くんはいつになく、切なげな目でわたしを見た。

「うん、いいよ。」

わたしはかがんで、晃司くんのおでこにキスをした。



「一回だけ?」



「じゃあ、今度は晃司くんのほうからすれば?」




晃司くんは起き上がると、わたしの唇にキスをした。


でもいつもと何だか違う・・・。


いくらキスしても足りないみたいに、何度も何度も唇を重ねてくる。


晃司くんの腕がぎゅっとわたしの体を抱きしめる。


晃司くんの体温が熱い・・・。




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