わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
4妊娠
季節は初夏。


高校二年生になってから、一月半が過ぎていた。




日曜日。


わたしの部屋で、晃司くんと二人きりで過ごしていたときのことだった。




「あのさ・・・、」

晃司くんが言った。

「今日、ゴム持ってないんだ・・・。買っとくの忘れてた。」



「そっか・・・。いつも晃司くんまかせにしちゃってごめんね・・・。最近は通販とかでも買えるし、今度はわたしが買っとくから。」

わたしは言った。



「今日は外出しでやる・・・?」

晃司くんはたずねた。




その頃のわたしは、避妊の知識はあまりなかった。


コンドームを付けていれば、妊娠しないと信じていたし、晃司くんから外出しでやってみるかと聞かれたときも、ただ単純に中出ししなければ、妊娠しないと思ってしまったのだ。


そしてそれは、晃司くんも同じだった。



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