わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
周りに誰もいないところまでやってくると、美里はひそひそ声でわたしにたずねた。


「もしかして・・・、生理遅れてない・・・?」



「そういえば、まだきてない・・・。」

わたしは美里からたずねられて、生理が遅れていることに気付いた。


前から遅れることはよくあったので、あまり気にしてしなかったのだ。




「率直に聞くけど・・・、妊娠した可能性はある・・・?たとえば二、三週間くらい前に、そういう覚えない・・・?」



わたしは美里の問いかけに、どきっとした。


まさか、あのとき・・・?


でもあのときは、ちゃんと外に出したから、大丈夫のはず・・・。





「確かに・・・、覚えはあるけど・・・。」

わたしは答えた。



「相手の人、ゴムは付けてた?」

美里は質問をつづける。




< 35 / 126 >

この作品をシェア

pagetop