わたしがお母さんになった日 ～１６歳の妊娠～

５決意

産婦人科医院から出て、わたしはまっすぐ家に帰り始めた。


美里と梓も一緒に来てくれた。



家にたどり着くまでの間、わたしはずっとおなかの中の赤ちゃんのことを考えていた。


赤ちゃんを見たときから、少しずつ、わたしの心に変化が起き始めていた。





モニターで見た小さな赤ちゃんが今、わたしのおなかの中にいる。


お母さんはわたしで、お父さんは晃司くん。


わたしたち二人の赤ちゃん・・・。



今こうして歩いているときも、赤ちゃんはおなかの中で、わたしと一緒に生きている・・・。


赤ちゃんを見るまで、泣きそうだった。


どうしよう・・・、


何で妊娠なんかしたんだろうって・・・、


泣きたくてたまらなかった。