わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
「赤ちゃんが、できちゃったの・・・。」




わたしと晃司くんの間に沈黙が流れる。


晃司くんは、ぽかんと口を開けている。



わたしは不安に駆られながら、黙ったまま晃司くんの言葉を待っていた。




晃司くんは何と言うだろう・・・?


晃司くんは赤ちゃんができたことをどう思うだろう・・・?


もしも赤ちゃんなんかいらないと言われたら・・・。


産むなって言われたら、どうしよう・・・。



わたしも晃司くんも、まだ高校生・・・。


もし晃司くんが出産を反対したとしても、それは当然のことなのかもしれない・・・。


だって産むってことは、わたしたちはもう今まで通りの生活は送れなくなる・・・。


< 55 / 126 >

この作品をシェア

pagetop