わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
やがて晃司くんがついに口を開いた。



「そうか・・・、できたか・・・!」

晃司くんは、信じられないほど明るい表情を浮かべて言った。

「それじゃあおれたち、これからパパとママになるんだな!」



「えっ・・・、それって・・・?」

わたしは目を大きく見開いた。



「当たり前じゃん!」

晃司くんはうなずいた。

「おれ、子供大好きだし、由衣ちゃんとおれの子供、絶対ほしいよ!だから産んでくれ!」



「ありがとう・・・。」

わたしは微笑んだ。


微笑みながら、わたしの目から涙がぽろりとこぼれ落ちる。



よかった・・・。


産んでほしいって言ってくれて、本当によかった・・・。


晃司くん、ありがとう・・・。


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