わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
喜びと安堵感で、胸が熱くなる。



「おれ、高校やめて働くよ。由衣ちゃんと子供のために稼ぐから。
そして来年、18になったら結婚しよう。男は18にならないと結婚できないから、しばらく待ってもらわないといけないけど。」



「うん!晃司くん、ありがとう・・・!」


わたしたちはテーブル越しに手と手を握り合った。




晃司くんが赤ちゃんを産んでほしいと言ってくれたことで、わたしの出産の決意はさらに揺るぎないものとなった。


赤ちゃんを産もう。


晃司くんと一緒に、赤ちゃんを育てていこう。


たとえ望んでいなかった妊娠だとしても、この子には望まれて産まれてきてほしい・・・。


望まれて、わたしたちのところに来たんだって、そう言ってあげたい・・・。




けれどもこれから、わたしたちには両親の説得という難題が待ち受けている。


わたしの両親は何と言うだろう・・・?


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