わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
そもそもわたしが高校に行くことにしたのは、両親から説得させられたからだった。


わたしはマンガ家になりたいから、高校に行かなくても、家で絵やマンガの勉強をすればいいと思っていた。


でも両親の考えは違っていた。


両親は将来のためにも、絶対に高校に行くようにと強くわたしに言い聞かせた。


わたしはせめて高校に行くなら美術高校に行きたいと主張したものの、両親が許してくれず、普通高校に行くことにしたのだ。


結果的には高校で、大好きな晃司くんや友達の美里と梓にも出会え、楽しい高校生活になったけれど、この道自体は両親が決めた道だった。




晃司くんの両親だって、付き合っている彼女が妊娠したからという理由で、息子が高校を中退し、子供のために働くと言い出したら、どんな顔をするだろう・・・?


果たして許してくれるのだろうか・・・?


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