わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
「でもまさか子供ができるとはな・・・。」

晃司くんはそう言って、となりのブランコに腰かけた。



「きのう美里が言ってて、そのあと自分で調べたんだけど・・・、外出しは避妊じゃないんだって。出す前から、精子って少しずつ出てるんだって・・・。」



「そうだったのか・・・。おれ、知らなかった・・・。出さなけりゃ、避妊になるって、思ってた・・・。」



「うん、わたしも・・・。」



「由衣ちゃん、ごめん・・・。」

晃司くんは突然頭を下げた。

「ゴム持ってなくて、外出しでしようって言ったのはおれだし・・・。こんなことになって、マジでごめん・・・。」



「あやまらないで。」

わたしは晃司くんに言った。

「今は、これからのことを考えないといけないよ。赤ちゃんのためにも。」



「うん、そうだな・・・。」


晃司くんはブランコから降りると、わたしの目の前にやってきて、その場にしゃがみこんだ。


それからそっと手を伸ばして、わたしのおなかに触れた。

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