わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
それは養子縁組について書かれたものだった。


養子縁組とは自分の子供を、子供を欲しがっている人にあげて、その人の子供として育てることだ。




「これなら、由衣は高校を休学するだけですむ。赤ちゃんを中絶しなくてすむ。
赤ちゃんを養子に出すなら、お母さんは出産を認めてもいいと思ってるの。お父さんにも、お母さんから説得できると思う。だから由衣も考えてみてほしいの。」




思いがけないお母さんからの提案。


わたしはすぐに言葉を返すことができなかった。黙ったまま、わたしはパンフレットを持って、部屋に戻った。


ベッドの上に座り、一人で考え込む。





養子に出すこと。


お母さんはこうするのであれば、赤ちゃんを産むことを認めると言った。




養子に出すことも、確かに一つの選択だ。


養子に出された赤ちゃんは、新しい家族に迎えられて、幸せになれるかもしれない・・・。


赤ちゃんが幸せになれるのなら、そうするべきなのかもしれない・・・。
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