わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
わたしは晃司くんの携帯電話に電話をした。


晃司くんの意見を聞きたかった。


すぐに晃司くんが出た。


わたしは晃司くんに、お母さんから提案されたことを話した。




「養子か・・・。」

晃司くんは考え込んだ様子で言った。



「うん・・・。晃司くんはどう思う・・・?」



「おれはやっぱり、赤ちゃんはおれたちで育てたいと思う。中途半端な気持ちじゃなくて、本気でそう思う。」



「わたしも同じ気持ち。」

わたしも言った。

「晃司くんと一緒に赤ちゃんを育てたい。でもお父さんもお母さんも、わたしたちが赤ちゃん産んで育てること、認めてくれないし・・・。どうしたらいいのかな・・・。」



「あのさ・・・、おれ、考えてたんだけど・・・、」

晃司くんが言った。

「おれたち、駆け落ちしようか?」



「か、駆け落ち!?」

わたしはびっくりして声を上げた。


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