わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
わたしと晃司くんは、道路を一緒に歩き始めた。


しかしその時、思いもしなかった出来事が起きた。


近所の犬がわたしたちの気配に気付いて、ワンワンとほえ始めたのだ。



どうかお父さんとお母さんが目を覚ましませんように・・・。


どうかこのまま、わたしたちを行かせて下さい・・・。




まもなく犬たちは静かになった。

わたしはほっとした。



わたしたちは何事もなく、バス亭に到着した。


バスが来るまであと5分。


バスに乗って、わたしたちはこの街を去るのだ。



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