わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
「由衣!!」



突然、叫び声が聞こえ、わたしはどきっとして後ろを振り返った。


向こうの方から、走ってきたのは両親だった・・・。


どうしよう・・・。お父さんとお母さんに見つかってしまった・・・。


心配していたことが起きてしまった。


犬たちの鳴き声で、両親が目を覚ましてしまったのだ・・・。




「由衣、何やってるの!!」

お母さんが泣き叫びながら、わたしの肩をつかんだ。


お母さんの手には、あの手紙が握られていた。



「父さんと母さんをこんなに心配させて・・・。おまえは、一体何を考えてるんだ!!」

お父さんも声を上げた。


でもいつもみたいに、怒った怒鳴り声ではない。


お父さんの声は悲痛の叫びみたいだった。


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