わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
8別れと新たな出会い
晃司くんの両親の説得は、わたしの両親が協力してくれた。


何度も話し合いが行われ、最終的には晃司くんの両親も出産を許可してくれた。


出産費用は、双方の両親が半分ずつ払ってくれることになった。


晃司くんは高校を中退し、すぐにでも働くつもりでいたけれど、晃司くんの両親が高校を卒業することを強く望んだため、晃司はこのまま高校に通いつづけることになった。


そして高校に通いながら、アルバイトをしてお金をため、卒業後に就職し、わたしと正式に結婚して、赤ちゃんと三人で新しい生活を始めることが決まった。



晃司くんが高校を卒業するまでは、わたしとこれから生まれてくる赤ちゃんは、わたしの家で暮らし、両親が子育てを手伝ってくれることになった。





7月。


わたしは17歳になった。



17歳の誕生日の日、両親と晃司くん、それに美里と梓が家に集まってお祝いしてくれた。


おなかの中には、赤ちゃんがいる。


こんなふうに大切な人たちみんなと、誕生日を迎えられて、わたしはとても幸せな気持ちだった。



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