わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
晃司くんは毎日高校の放課後に、わたしとおなかの中の赤ちゃんに会いに来てくれた。


晃司くんはいつもわたしたちのことを、本当に大切に思ってくれている。


まだ結婚はしていないけれど、わたしたちは赤ちゃんの家族だ。


晃司くんは会うたびに、おなかの中の赤ちゃんに話しかけている。


晃司くんはきっと、いいパパになれるだろう。







妊娠中期。


その頃、わたしはある女の子に出会った。


定期健診の日のことだった。わたしは産婦人科医院で、若い女の子の妊婦さんを見かけた。



おそらく年はまだ10代。


妊婦さんはたいてい20代や30代の人が多かったので、同じくらいの年頃の人に会うのはわりと珍しいことだった。


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