想いが届くまでの3cm



クラスを確認して
教室のドアを開けて
席に座る。

まあ
皆さん美男美女だこと。
私………
キモすぎじゃね?


わ、笑えねえ〜………




そんなルックスに
落ち込む私に
誰かが声をかけた。


「あの〜名前何て言うの〜?」

のほほんとした彼女は
髪も巻いていて
茶色に近い髪色に
くりっとした
大きなふたえな目。

可愛らしい子だった。


「あぁ、私?
私は松岡流莉!
そっちは?」

「私は上城梅(カミジョウ ウメ)
よろしくね」

「うん、こちらこそ!」

「梅!なあに?
友達早速出来たの?」

ひょこっと
顔を覗かせた彼女は
すごく綺麗で。
モデル並の可愛さだった。


「あぁ、紹介するね?
この子は滝山美彩都
(タキヤマ ミアト)。
で、この子は
松岡流莉ちゃん!」

「よろしく、流莉ちゃん!」

「よろしく!」




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