ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
彼がのっそりとした動きで隣に体を起こすのを私は完全にパニクった状態で、固まったまま呆然と見てた。
真っ黒な髪は少しクセっ毛なのかあちこちに寝グセがついてる。
見えてくる横顔はしっかり鼻筋が通った端正な顔立ちで……。
「え……、水嶋……?」
寝ぼけ眼のその顔を、私は知っていた。
水嶋隼汰(ミズシマハヤタ)。
高校の同級生。
女の子に人気があった甘い顔立ちは今も健在で、あの頃よりも男っぽさが増してますますいい男になってる。
だけど特に仲が良かったわけじゃなく、高校を卒業してからほとんど会ってなかった。
会った、といっても成人式のときに見かけたくらい。
携帯に番号すら入っていないような、友達とも呼べない関係。
モテて目立つから存在だったから覚えていただけのこと。
真っ黒な髪は少しクセっ毛なのかあちこちに寝グセがついてる。
見えてくる横顔はしっかり鼻筋が通った端正な顔立ちで……。
「え……、水嶋……?」
寝ぼけ眼のその顔を、私は知っていた。
水嶋隼汰(ミズシマハヤタ)。
高校の同級生。
女の子に人気があった甘い顔立ちは今も健在で、あの頃よりも男っぽさが増してますますいい男になってる。
だけど特に仲が良かったわけじゃなく、高校を卒業してからほとんど会ってなかった。
会った、といっても成人式のときに見かけたくらい。
携帯に番号すら入っていないような、友達とも呼べない関係。
モテて目立つから存在だったから覚えていただけのこと。