ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
地元の彼女……だって!?


頭の中で同級生の女の子の顔がズラッと並ぶ。

アミちゃん? リコちゃん? それとも高校のとき付き合ってたキョウちゃんっ!?


思い出せば出すほどに、水嶋の周りにはいつも女の子がたくさんいて、それは遊んでる感じだったわけじゃなくて、男女問わず友達がたくさんだったというだけだったけれど、今の私にはそれが全員水嶋の遊び相手に見えた。


会社の女の子だったら遊び相手には面倒臭くて、彼女と同じ地元の女には手を出すってどういう神経!?


……最低だ。

ほんと最低な気分。


ぐしゃぐしゃと頭をかき毟りたい衝動を抑えながら、必死で平静を保って目の前のパソコンへと意識を集中させた。


「でも今度また皆で遊ぼうって言ってくれました」

「へぇ……」


私のことは無視するくせに、ねえ……。


今さら彼女に対して罪悪感が芽生えたから私のこと無視してるのかな。



< 144 / 226 >

この作品をシェア

pagetop