ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
そうだよ。

らしくない。


だってそんなのまるで。

嫉妬してるみたいじゃん。


遊びの相手に言う台詞じゃないよ。


そんな現実を忘れたくて、無我夢中で求めてた。


こんな私、自分でも知らなかったから。

見たことあるのは水嶋だけだよ。


だけどその言葉は伝えなかった。


求めるだけ求めてくれて。

気が済むまで抱き合って。

最後は気を失うように眠りについてた。


これは夜の帳が見せる一瞬の幻で。

周りはこんな私を馬鹿な女だって笑うだろうけど。


満たされて、とても幸せな夜だった。
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