ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
そ、そっか……。
おごりか……。
社内で色恋沙汰をふっかけられたりしたら面倒、という気持ちと、タダで美味しいお酒と食事という両天秤がユラユラと頭の中で揺れる。
だけどそれはあっという間にタダご飯の方へと傾いた。
だって、色恋沙汰って言ったってこっちにその気が全くないって分かっていればそんなに面倒なことにはならないんじゃないかな。
エリートなんだし合コン相手には困ってないだろう。
「予定ないんですよね?」
「う、うん」
「じゃあ決まり~と。あと一人誰誘おっかな~」
リアちゃんが人差し指を口に当てたまま部署内をキョロキョロと見回すと、すぐ隣に池上さんが立っていてデスクに座る私達を睨み下ろすように見ていた。
「あ、池上さん。今日飲み会どうですか~?」
仕事サボって何しゃべってんのよ! とでも言いたげな池上さんの視線を浴びながらそんなことが言えるリアちゃんは本当にすごいと思う。
空気を読んでないのかわざとなのか。
おごりか……。
社内で色恋沙汰をふっかけられたりしたら面倒、という気持ちと、タダで美味しいお酒と食事という両天秤がユラユラと頭の中で揺れる。
だけどそれはあっという間にタダご飯の方へと傾いた。
だって、色恋沙汰って言ったってこっちにその気が全くないって分かっていればそんなに面倒なことにはならないんじゃないかな。
エリートなんだし合コン相手には困ってないだろう。
「予定ないんですよね?」
「う、うん」
「じゃあ決まり~と。あと一人誰誘おっかな~」
リアちゃんが人差し指を口に当てたまま部署内をキョロキョロと見回すと、すぐ隣に池上さんが立っていてデスクに座る私達を睨み下ろすように見ていた。
「あ、池上さん。今日飲み会どうですか~?」
仕事サボって何しゃべってんのよ! とでも言いたげな池上さんの視線を浴びながらそんなことが言えるリアちゃんは本当にすごいと思う。
空気を読んでないのかわざとなのか。