ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
針のムシロとはこのことだ。
だって私は水嶋のアドレスを削除してしまった。
彼がそのことに気づいているかは分からないけれど勝手に責められている気持ちになった。
「あ、あの」
「なに?」
「水嶋……の家ってどの辺? 行き先言わないとタクシー私の家に向かってるんだけど」
「……知ってんじゃん、俺ん家」
「……」
水嶋の発言はいちいち心臓に悪い。
私が水嶋のマンションの場所を覚えないようにしたことも、何もかもが裏目に出て今の私を追いつめる。
「忘れたの?」
「ご、ごめん」
だって私は水嶋のアドレスを削除してしまった。
彼がそのことに気づいているかは分からないけれど勝手に責められている気持ちになった。
「あ、あの」
「なに?」
「水嶋……の家ってどの辺? 行き先言わないとタクシー私の家に向かってるんだけど」
「……知ってんじゃん、俺ん家」
「……」
水嶋の発言はいちいち心臓に悪い。
私が水嶋のマンションの場所を覚えないようにしたことも、何もかもが裏目に出て今の私を追いつめる。
「忘れたの?」
「ご、ごめん」