今、君に
それから教頭の合図で
入学式は始まり
長い長い校長の話や、
新入生代表の言葉、
覚えてもいない校歌斉唱、などなどとにかく
めんどくさいプログラム
満載で何度も眠気に
負けそうになりながら
なんとか乗り越えた
で、愛美とくだらない
会話をしながら教室へ
向かった
「ケツ痛てー」
「てかまぢ校長ハゲ」
「あはは〜言えてるし」
そんなとき
すれ違った茶髪の男
一瞬だけ、
一瞬だけしか
見れなかったけど
ほんのちょっと
胸がドキってした
気がしたんだ
だけどそんな想いは
気のせいだよね?
ねぇ、気のせいなんだよね?