恋するカフ・リンクス
別にアヤカのことじゃないんだからそんなに嫌そうな顔しなくても。
やっとアタシは食べる手を止めて彼女を見る。
そう、
彼女の言うとおり。
アタシ見たことあるもん。
彼が別の女の子と楽しそうに腕組んで歩いてるとこ。
でもアタシは認めないフリ。
一緒にいて他の女の子からの電話かかってきてたって知らないフリするくらいだもの。
当然、
そんな彼を見かけても詰問することもない。
「…うん」
アタシはそう返事して彼女から視線を逸らしまたうどんを食べる。