恋するカフ・リンクス

座ってるひとに視線を向ける。

え。
なんで…。

なんでこんなとこにこんなひとがいるの。


そこにいたのは仕事帰りなのかスーツ姿の紫竹さんだった。


そして彼もアタシにすぐ気づいて言った。

「どうしてアンタ…」


「どうしてって…、
今日だけこの店の手伝いでバイト…」


「あーそう」


そう答えながら彼はメニューに視線を落とす。


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