恋するカフ・リンクス

きょとんとした顔のアタシに彼はむっとしたように言う。

「だから伊…、
コハルは何にするんだ?」

は?

今ココア注文しなかった?

アタシのココアじゃないの?

違うの?

だって甘いもの興味ないんじゃないの?


「あの…
さっき注文したココア…」

意味がよくわからなくて恐る恐る言ってみる。

すると彼は間髪を容れずに答えた。

「それは俺が俺のために頼んだんだ。
だからアンタは何にするんだ?」


ココアって?
その顔で?

思わずアタシはぷっと吹き出す。


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