恋するカフ・リンクス

「頼んじゃ悪いか」


「そんなん言うたって…
前に甘いものは興味ないって…」

「ココアだけは別。
あれは特別」

うんうん、
とうなずきながら真面目に言う彼が可笑しくて。


それに
だって
だって

普通、
コーヒーとかじゃないの?

いい年した男のひとがココアなんて。


「変…すぎって…。
おかしいってば…!」

可笑しくて可笑しくて笑って言葉にならなかった。

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