恋するカフ・リンクス

「でも冬なんだから濡れて風邪でもひいたらどうする?」


「アタシ紫竹さんと違ってまだ若いもん。
そう簡単に風邪ひかへんもんね。
なんたって平成生まれやから!」


「なんだ?
その言い草は?」

少しムッとしたように彼が答える。

おかしー。
変なの。

「とにかく大丈夫ったら大丈夫やから!」


アタシは彼にぷいっと背を向け店の扉を開ける。


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