恋するカフ・リンクス

「意味なんかあらへんよ。
なんかそういうのっていいなあと思って。
ソースケ…なあ、ソースケって呼んでもかまへん?」


「は?」


「なに?
ソースケ?」

アタシは笑いながら返事する。


「痛っ!」

…笑うと傷が痛む。

そんなアタシに彼もふっと笑う。



アタシが笑うと彼が笑う。


たったそれだけのことが。

それだけなのに。


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