恋するカフ・リンクス

うん、
だったら大丈夫、
ちゃんと返せる。


「えっと今日はこれを…」


そう言いながらアタシはカバンの中のカフスボタンを探す。


そんなアタシに彼は壁にかかる時計を見て言った。


「とりあえず…
もうすぐ休憩になるからあの店で待っててくれ」


そう言って彼は銀行の自動ドアの向こうに見えるカフェを指差す。












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