恋するカフ・リンクス

え?
くれるの?

いいの?


あー…。
でも。

そっか。

傷だらけにしたから。

もういらないってことか。



「ごめん…」

アタシは再び謝る。


でもくれるって言ってくれて…
彼には申し訳ないけどちょっと嬉しかった。


彼の大きな手がアタシの頭の上に置かれる。

どきっとする。


「変な奴」

そう言ってアタシの髪をくしゃくしゃとする。


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